刀の名称:中心

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刀身は古くから重大な関心を寄せられていたのに対し、中心は同じく刀剣の一部分であるにしても、柄に覆われる部分でありますから、ここには幾分関心が薄かったと見るべきでありましょう。殊に、戦時においては柄を外して中心を見ると言うことはなかったであろうと思われますから、中心仕立てという物は古くは、いや、古い物ほど無造作に行われたと考えられます。


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刀の鑑定において、最も重要な部分を占めるのは中心の鑑定です。一番重視されるのは刀工のサインたる「銘」ですが、刀の中心の形そのものにも流派、時代によって様々な形があり、鑢目もまた鑑定の重要な参考となります。
ただし、刀の中心の形という物は後からいくらでも変えられる部分がありますので、あまり重視しすぎるのも問題となります。